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麻しんの症状や経過について
2016-09-13
局所的に麻しんが流行していますが、ワクチンが足りないという困った状況になっています。
麻しんかな?と思った際に典型的な症状などを説明します。
①カタル期
潜伏期間は10日程度で、最初に38℃程度のの発熱、倦怠感、風邪のような症状(咳、鼻汁、くしゃみ、咽頭痛)、結膜炎症状(結膜充血、眼脂、羞明)が出現し、2~4日間続きます。冬場でしたらインフルエンザの様な状態でしょうか。この時点では発疹が出ていないので診断が難しいですが、後半には口の中の粘膜に小さな白色の斑点コプリック斑がでます。←これ結構重要
②一旦熱が下がりかけて、再度高熱がでるという二相性の発熱があり、この時期に全身に発疹が出現します。発疹が広がる間高熱が続き、カタル症状も強く出ますので、一番つらい時期です。
③回復期
発疹が出始めて3~4日目頃から発熱、発疹、カタル症状などが改善し始めて発症から10日ほどで改善します。
上記が典型的な経過です。
また感染力が一番強いのは初期のカタル期です。